僕が自宅のヘアケアで最も大事にしているのは、「ダメージレスな習慣」です。
中でも一番大事にしているのがシャンプー。
シャンプーは毎日使うものですし直接肌につけるので、ヘアケアにとって大事だと言うのも当然といえば当然かと思いますが、そもそもこの『シャンプー』という習慣はいつから始まったのでしょうか?
今回は日本のシャンプーとお風呂の歴史を見ていきたいと思います。
蒸気浴から始まった?お風呂の歴史
まずはお風呂の歴史から見ていきましょう!現在のような湯船に浸かるスタイルの「風呂」というのはいつから始まったのでしょうか?
約10万年前のお風呂
まだお風呂というものがなかった頃、人類は自然の岩などを使った蒸気浴をしていたそうです。
蒸気浴とは、僕はすぐのぼせてしまって苦手ですがいわゆる蒸し風呂。まさか10万年も前からあったとは、意外と古くからお風呂文化はあったんですね!驚きです!
6世紀から江戸時代
その後6世紀頃沐浴が中国から渡来し、お風呂に入ることは体にいいことだと認知され、入浴の習慣が広がりました。
江戸時代に入ると武家屋敷や商家に浴槽が設けられましたが、ここでもまだ今のような湯船に浸かるスタイルは出てきません。この当時は、浴槽に少し湯を張った「足湯スタイル」!今のように湯船に浸かるようになったのは、江戸時代の終わりごろでした。
各家庭にお風呂が普及しだすのはもっとずった後、というより結構最近、昭和になってからのことだそう。
シャボン、日本デビューは◯◯時代
今見てきたように、お風呂はかなり昔からありましたがシャンプーはどうでしょう?
戦国時代の石鹸は医薬品!?
シャンプーに必要な洗浄剤。日本に初めて「シャボン」といわれる石鹸が入ってきたのは16世紀。
お風呂と比べるとかなり遅く感じますが、江戸時代初期にまだ「足湯スタイル」だったそことを思えばそれほど遅くもないのでしょうか?
しかし当時シャボンは洗うためのものではなく、医薬品として扱われていたそうです。大変貴重なもので、将軍や大名クラスのVIPしか手にすることは出来ませんでした。
日用品として初めて売り出されたのはちょうど湯船に浸かるお風呂のスタイルが出てきた頃と近く、1873年。その後1890年、超有名ブランド「花王石鹸」が発売されます。
戦国時代VIPしか手にすることができなかったシャボンがいったい幾らで買えるようになったのか気になりますね!
調べてみたらその価格は、桐箱に3つ入って35銭。
全然ピンとこないので米と比較してみましょう!米比較で当時の石鹸3つは、米7〜8kgと同等の価格。
戦国時代より身近なものになりましたがまだまだ高価なものだったようですね。その後どんどん改良されて価格も安くなり、現在のようにお風呂で使われるようになったそうです。
日本人は粉で髪を洗っていた!?
明治時代中期に高価なシャボンで髪も体も洗っていた日本人ですが、昭和初期ついにシャンプーが初登場します。「何でも洗えるシャンプー」という名前の粉。体も髪も洗えたそうです。
粉だったことにも驚きですが、髪も体も洗えるものなら石鹸も同じでは。。。
いや、きっと成分が違ったのでしょう!
粉から液体へ、多様化するシャンプー
その後花王はじめ各社からシャンプーが発売されましたが、発売当初のシャンプーはまだまだ高級品。一般に普及し始めたのは昭和30年頃。
粉シャンプーから液体シャンプーになり始めたのもこの辺りから。やっぱ粉シャンは使いにくかったのでしょう!
こうして普及したシャンプーは、昭和60年の朝シャンブームを境に多様化し、現在ではノンシリコーンやオイルイン、オーガニック、無添加、高級アルコール系不使用、パラベンフリーに鉱物油不使用、カラーシャンプーやアロマシャンプーなどなど。
よほどシャンプーの成分に詳しくないと選ぶのが難しい程ですが、今後もどんなシャンプーが出てくるのか楽しみですね!
ちなみに、朝シャンは髪の毛が傷むのでやめましょう!詳しくはこちらの記事をご覧下さい!